ポポノス。ああポポノス。
彼はいったいどこにいるんだろう。
私はかれこれ長い間、ずいぶん彼を
さがしまわった。だが彼のことを知る者はなく、噂話すらひろまっていないようだ。
はじめにポポノスの名を聞いたのはちょうど256キロ優年前だったように思う。
急に、いや。”きぅ”に耳に入ってきたのだ。
モンドリ鬱とはこのことで、私の眼前に度重なるワビドの様に努々思わなくもないでいた。
秋風も凪いでいた。
シポポバッカスの花言葉を思い出す暇もなく、
私はパルのことばを一瞬にして忘れ飛んだ矢先の出来事であった。
ゆめ椿 あさの夕暮れ これ如何に